しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

西日本豪雨による被災者の住宅再建策

こちらも間隔が空いてしまいましたが、本日のショウノミクス(Vol.69)では、西日本豪雨で被災された方々の生活支援策について、特に住宅再建等について気になったことを記述します。現状では、道路や水道などのライフライン復旧、避難所での食料等の配布、熱中症やエコノミー症候群の予防などが優先されると思いますが、これらが一段落した時点で問題になるのが住宅再建だと考えます。住宅に関する損害保険は、火災保険、地震保険家財保険などに分かれており、それぞれカバーする範囲が狭く、相互連携がうまく出来ていないような気がします。
今回のケースでは、地震保険はもちろん適用外ですし、火災保険に水災が含まれていない場合に(土砂崩れなどによる家の損害は)保障されません。火災保険では水災に対する保険料が非常に高いため、古い家屋などでは水災のオプションに入っていない場合も多く、家を失った後に住宅ローンが残る、というケースが、これまでの大規模災害において数多くありました。
国による被災者生活再建支援制度もあるのですが、支給額は最大300万円(自宅が全壊して建て替えを行う場合)、とこれだけではとても足りませんし、赤十字などによる義援金の配分もおそらく似たような金額だと思います。
そこで、自動車やバイクの自賠責保険のような強制加入の保険制度、すなわち地震や火災、台風などの大雨、土砂災害なども含めた強制加入の住宅の総合保険制度を実施すべきではないでしょうか?一戸建てと集合住宅、持ち家と賃貸などで状況が異なるとは思いますが、マンションのような集合住宅でも賃貸の場合は(家賃に上乗せされると思いますが)持ち主が一括でかければ済む問題ですし(分譲の場合は各戸負担が原則)、早急な対策が必要だと考えています。
東日本大震災の際もそうですが、主な長期的な問題は職探しと住宅再建だと思いますので、是非検討していただきたいです。