しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

幼児教育の無償化について

こちらも間隔が空いてしまいましたが、今回のショウノミクス(Vol.56)は、教育無償化シリーズの第3回目として幼児教育についてです(待機児童の問題は稿を改めて議論の予定)。2020年度から予定されている無償化の内容は(一部2019年から先行実施予定)、3-5歳児を認可施設に預ける場合、保育園は無料、幼稚園は費用相当分の定額支給で、0-2歳児の保育料は住民税非課税世帯に限り無償ということです。私の提案は2点あります。1点目は、幼児教育は無償化ではなく義務教育にすべき、と考えます。一定の基準を満たす幼稚園や保育園を全て公立化することにより、良くない環境かつ高額な非認可施設の問題を解消できる可能性があります。また、所得格差による学力格差が顕著になるのが小学4年生(実際はもう少し早いかも?)と言われており、3-5歳児および小学校低学年の教育内容が非常に重要だと考えています(教育は国家百年の大計)。さらに、義務教育化により、保育士や幼稚園教諭の待遇改善につながる可能性もあります。保育園や幼稚園は仕事の大変さの割に給与が低く、離職率(転職率)が高い傾向にあり、私の知り合いにも幼稚園に勤めていたのだが(生活が大変で)企業に転職した人や、保育士の免許を持っているが関係ない仕事に就いている人が何人もいます(一概に悪いとは言えませんが)。
2点目は、幼稚園と保育園の統合についてであり、これは大きな効果が見込まれると感じます。すぐには難しいため、まずは両者の資格を統合したら良いのではないでしょうか?すなわち幼稚園教諭が必要科目の講習受講で保育士の資格を得る(到達度テストなどの簡易的な国家試験が必要かもしれませんが)、保育士もこのような制度化で幼稚園で働けるようになれば、両者のなり手不足や処遇改善にもつながるのではないでしょうか?
もっとも問題は山積しており、どう予算を手当するか(企業からの拠出だけでまかなえるのか?)、また実効性の高い育児休業制度(待機児童問題を考えると0-2歳迄の3年間が理想)の普及が先決かもしれません。設置場所をどうするか、という問題もあります。尻切れトンボですみませんが、今回はこの辺で!