今回の投稿は、ショウノミクスで好評連載中?の教育無償化シリーズのスピンオフで、タイトルは「木を見て森を見ず」です。
確か数ヶ月前に雑誌から引用されたネット記事で、生活保護受給世帯でありながらボランティアの補習塾で勉強し、自治体の奨学金を活用しながら高校を卒業して東大に入学した学生の話が紹介されていました。私がショックを受けたのは、この記事に対して「本人の努力次第でどうにでもなる」「家計収入と学業成績は関係しない」などという有識者?や一般ユーザーのコメントが多く投稿されていたことです。少数の外れ値を見て、あたかもステレオタイプの過半数である、という論理の飛躍はあってはならないことで、物事の本質を見誤る危険性が高い、と考えます。
話は変わりますが、近年学内の委員会などでも同様の光景に遭遇することが多くあります。自分に対する反省も含めてですが、大半のケースは議論となっている問題に対する知識が欠如しており、思い込みで発言している場合だということが分かってきました。
そのような意見に対して、人格攻撃になってはならないという思いから、発言の○○の部分が△△の観点から××の事実と異なる、というように具体的な間違いを指摘するように心がけているのですが、恥をかかされたと思われて反感を買うことが多く、同僚の友人を失う原因になっているようにも感じます。
蛇足ですが、所属組織における教員の友人は少ないのですが、職員や学生?(卒業生を含む)の友人は結構多いような気がします。もっとも、私が勝手に友達だと思い込んでいるだけ、という説もささやかれているみたいですが(笑)…