しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

「泣き虫しょったんの奇跡(瀬川晶司)」

今回の「しょうちゃんの読書日記パート29」は、「泣き虫しょったんの奇跡」です。現在公開中の映画の予習?も兼ねて、読んでみました。
将棋のプロ棋士養成機関である奨励会を年齢制限で退会後に会社員(システムエンジニア)として働きながらアマチュア棋戦で活躍し、故花村元司九段以来約60年ぶりに実施されたプロ入り編入試験に合格し、晴れてプロとなった瀬川晶司五段の物語です。その後アマチュアのプロ入り編入試験は(2種類のルートで)制度化され、今泉健司四段が続いています。
感想として、プロ編入試験のパイオニアとなり、プロ入り後にフリークラスという任期付き契約社員のような状況から、C級2組の順位戦を戦うことが出来る正社員の立場になったことはすごいと思いますが、奨励会時代に、年齢制限が迫っているのに遊んでばかりいて将棋の勉強を熱心にしなかったのか、疑問に感じる部分もあります(厳しい言い方かもしれませんが…)。
もっとも、それだけプレッシャーが厳しいのかもしれません。

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トップダウンによる意思決定について

一般的な抽象論になりますが、最近多くの組織で「トップダウン」による意思決定が行われることが増えつつあります。
根底には「性善説」があると感じており、適性を持つまっとうな人間がなれば、その効果は大きい、と考えております。
しかし、おかしな方が就くと組織を「ズタボロ」にする危険性も高く、必ずしも良い面ばかりではない、と思いました。

医学部の男女別合格率に関する調査結果について

連投になりますが、本日のショウノミクス(Vol.74)は文科省が公表した「全国医学部の男女別合格率に関する調査結果(2013-2018年の6年間の入試結果を合算し、全体の8割にあたる63大学で男子の方が女子よりも合格率が高かったとのこと)」について議論します。分からない点が多くあるため、あくまで現時点(2018/9/5-22:45)の情報に基づくコメントで、ポイントは3点です。
1点目は調査方法についてです。緊急調査速報ということなので難しい側面もありますが、詳しい因果関係を調査するためには合格率に影響を与える可能性がある要因(性別、浪人年数(or年齢)、理科の選択科目等)を使用して、ロジスティック回帰等に代表される計数回帰モデルを利用するべきでは?と考えます。
2点目は「得点調整」でについてです。得点操作はしていない(もちろんしてはいけない!)とのことですが、理科等の選択科目による難易度の差が大きい場合はセンター試験のような得点調整が有効で、仮に男子の選択率が高い物理の問題が易しくなっており、女子の選択率が高い生物の問題が難しくなっている場合、意図的かどうかはともかくとして、得点調整がなされないと公平性に欠けることにもなりかねません。
3点目は率で考える際の一般的な注意点です。本論とは無関係ですが、選挙予測で次のような記述をたまに見かけます。「X候補はA党支持層の5割強を固めて優位に展開しており、Y候補はB党支持層の9割弱を取り込み追い上げている」このとき、A党とB党の支持率、すなわちA党とB党の支持者数が同じである、と考えると上の命題?は成り立たず、該当選挙区におけるA党の支持者はB党のそれよりも多い、という前提で話を進めています。このように数字のトリック?というか盲点!になる危険性があるため、男女別の合格率に加えて合格者数や受験者数なども議論した方が良いのではないか、と考えています。厳密に言えば、今回のケースでは問題の性質が上記とは少し異なり、総数が影響を与えにくいのは事実です。とはいえ、極端なことを言えば5人中1人でも100人中20人でも合格率は20%ですので、多少の注意が必要で、女子の受験者数が男子のそれよりも少ない大学が多数存在することは予想できます。職業病というか、講義みたいになってしまったため、今回はこのあたりで筆を置きます。

「就活指針(ルール)」の廃止について

だいぶ間隔が空いてしまいましたが、今回のショウノミクス(Vol.73)は、経団連会長が示した「就活指針(ルール)」の廃止について取り上げます。2021年春の入社対象者から適用との意向ですので、現在の大学2年生(大学院修士課程修了後に就職する学生は現在4年生)から対象となる予定ですが、私はこの方針に反対です。
まず就活指針廃止のメリットですが、企業・学生の双方ともに柔軟なスケジュール設定が可能、ということが挙げられます。一方、学生側から見たデメリットは、いつから就活を始めて良いか分からなくなり、場合によっては大学入学直後から内定を得るまでエンドレスで活動しなければならなくなる(かもしれない)、その結果、学業がおろそかになってしまう(勉強どころではないのかもしれません)という点です。
企業側から見た弊害は、歯止めがなくなると資金やエネルギー(ヒューマンパワー)を多く投下出来る大企業が圧倒的に有利になり、中小零細企業における人材確保が今まで以上に難しくなる、と予想される点です。このように、メリットよりデメリットの方が多いのではないか、と考えています。
私が考える対案は、現在の2段階方式(3月1日に会社説明会解禁、6月1日から実質選考開始)を修正し、すべて大学3年生および修士1年生の春休み(3月1日)から一斉にスタートする、という方法です。選考プロセスにある程度の時間を要するため、現状よりはフライングする企業の数が減り、多少なりとも公正かつ適正な選考が期待出来るのではないか?と考えている次第です。

経団連会長、就活指針取りやめる考え 選考解禁の縛りも(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

 

ピアノ練習「ミクロコスモス(バルトーク)」

本日は約1ヶ月半ぶりのピアノ練習日(1-hour at Studio)です。
バルトークピアノ曲集「ミクロコスモス(第5~6巻)」で、初見と言わないまでも比較的簡単に弾けそうな曲を選んで練習しましたが、彼の作品は本当に素晴らしいと再認識しました。
調性無しの現代音楽ですが、間違えるとすぐに分かってしまうため、やはり時間をかけて練習する必要があると思いました。
有名な「Ostinato(写真)」は難しい上に長いので後回しです。

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統計科学の集中講義を聴講してきました

一昨日から本日までの3日間、大阪大学基礎工学研究科に出かけていました。目的は統計学の集中講義の聴講で、「データ科学特論」という大学院生対象の授業を、毎年一定人数まで外部の社会人などに開放しています。
私は、2年連続4回目の出場(甲子園風?)ですが、毎回1-3日程度の出席で、5日間の全行程を通して参加出来た機会がないのが、ちょっぴり残念でもあります。講師の方は日替わりで、毎回5人の先生(阪大以外の方が多いようです)が担当されます。
今年度は広い意味でのベイズ統計学がテーマで、心理学分野への応用やMCMC法(Markov chain Monte Carlo methods)の最近の話題、状態空間モデルやデータ同化、materials informaticsなど多岐に渡り、盛りだくさんでした。物質・材料科学分野への応用(有機化合物の探索等)など初めて耳にする話は新鮮に感じましたし、MCMC法などは良い復習の機会になりました。また、一流の先生は説明も上手なため、教授法という観点から見ても、非常に参考になりました。

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「働き方改革」に関する勉強会

昨日は夕方から「働き方改革」に関する勉強会に参加していました。
社会保障や労働法がご専門の先生が、先の国会で成立した「働き方改革法(通称)」について、専門的な見地から詳しく説明して下さり、理解を深めることが出来ました。
これらの法律には「過労死」を引き起こすリスク因子が多く含まれているため、非常に危険だと感じましたし、私がこれまでの「ショウノミクス」で取り上げた論点も、あながちピント外れでないことが、再認識できました。
特に、高度プロフェッショナル制度については、今後は国会審議なしに省令等で基準年収の引き下げや対象職種の範囲拡大が可能なため、企業や団体などの組織に対して導入させないことが一番ですが、もし導入された場合には、(個々の従業員が)スクラムを組んで同意しないことが、長時間労働や過労死を防ぐ唯一の回避策だと考えております。

臨床薬物動態のサテライトセミナー

昨日(2018/8/22(水))は「臨床薬物動態」に関するサテライトセミナーに参加していました。
薬学部などでの学部レベルの基本的な内容でしたが、私の知識が穴だらけであることも分かり、大変参考になりました。
出来れば本日からの薬物動態解析に特化したソフトウェア演習がメインのコースに参加したかったのですが、日程が合わずに断念しました。
来年度以降に時間を見つけて参加出来たら、と考えています(楽しみは後に取っておくべき!?)。

漁獲効率解析に関わる勉強会

昨日はCPUE(catch per unit effort: 漁獲効率を表す水産分野の用語)の解析に関する内輪の勉強会(非公式のセミナー)に参加するため、東京海洋大学品川キャンパスに行っていました。
普段はこのようなイベントに出ない主義なのですが、旧知のK門さんに話題提供を依頼されたことと、皆さんの情報提供、特に大学や水産研究所の方々が実務でどのような課題にどのようなアプローチで取り組んでいるのか、を聞きたかったというのが、参加した理由です。
彼の研究室でたくさんの学生を抱えているという事情もあるのですが、参加者も結構多く、内容は盛りだくさんで久しぶりにお会いする方も多かったので、有意義な一日だったと感じております。

「その日のまえに(重松清)」

間隔が空いてしまいましたが、今回の「しょうちゃんの読書日記パート28」は、重松清その日のまえに」です。
家族や友人など過去の出来事も含めて身近な人間の死をテーマにした短編集ですが、それほど重苦しく感じないのは、日常のありふれた出来事として淡々とした筆致で描かれているからかもしれません(それでも後半の作品は涙があふれてしまいましたが…)。
重松清の作風として良く言われているような軽さも特に感じませんでしたので、また彼の小説を読んでみたいと思いました。

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高校の同窓会に参加しました

一昨日は高校の同窓会(卒業年度が同じ同期会)に参加しました。同学年の約3割位の方々が来ており話も弾み、とても懐かしく感じましたが、企業などで際限なく働かされている人がほとんどで(特に男性)、「働き方改革!」とは全く無縁の生活を送っている人が多いように感じました。
残業が多く勤務時間は長いけれども、給料は上がらないため消費は伸びず、アベノミクスによる好景気!というのは、いったいどこの国の話なのだろう?と思いました。
バブル期の再来とも言われていますが、市場金利は長い間ほぼゼロに収束?しており、銀行は貸し出し先が見つからず、企業の設備投資も低調なため、当時とは状況が全く異なる、と考えています。この先日本はどこに向かって行くのでしょうか?

米軍基地問題と沖縄県知事選について

今週のショウノミクス(Vol.72)は、米軍基地問題沖縄県知事選についてです。まず、亡くなった翁長前知事が変節したなどと一部で叩かれていますが、少なくとも知事就任後はブレていないと私は考えます。次に住宅街にあり非常に危険な普天間基地の移設先ですが、歴史的な経緯もあり反米感情が強いため、辺野古など沖縄県内というのは無理があると感じます(基地内外での日本人雇用や地主に対する土地使用料などのプラスの経済効果もありますが…)。
理想を言えば、一定規模の土地がある無人島などが良いと思いますが、現実的でないかもしれません。そこで、次善の策として他の基地に統合するという方法があり、一例として西日本ならば岩国など挙げられますが、物理的に統合不可能な基地が多いのも事実です。さらに、嘉手納などの沖縄県内は反対が強いため、H山元首相が唱えていた県外移設というのが最低限の解決策だと思います。そうなると、条件を満たす地方自治体などが自ら手を挙げる公募方式しか策はないのではないでしょうか?(もちろん、移設費用の大半は国(日本)が負担せざるを得ないと思いますが…)
なお、9月30日に実施が決まった沖縄県知事選挙について、翁長氏の後継者がイデオロギー対決に持ち込んだ場合、いくら弔い合戦でもZ民党が推すS喜眞宜野湾市長に勝てないと思います。このような状況下では誰が後継となるのか、難しい選択を迫られますが、政治家ではなく「安室奈美恵」が良いのでは?とふと思いました。彼女は9月16日に歌手を引退予定なので次の仕事に!と考えましたが(もちろん政治は素人ですが、芯が強くぶれないイメージを持っています)、絶対に出ないと思いますし、炎上しそうな雰囲気ですので、今回はこのくらいで止めておきます(笑)。

期末試験の採点がなかなか終わりません

期末試験の採点がなかなか終わらず、苦労しています。
今学期は延べ4科目(4種類)で、数百人分になります。
採点基準がブレないという前提で、問題毎、ページ毎、個人毎のどれが効率的で速く出来るか比べてみましたが、あまり変わらず、このままでは提出期限に間に合うか?微妙な感じです。
ピアノの練習や曲作り、明日発売(鹿児島時間!)の月刊誌「将棋世界」の購入も当分お預けです。

ディープラーニングの実験をしていました

前期の授業終了から期末試験までのわずかなタイムラグを利用して、オリジナルデータに基づく深層学習(ディープラーニング)の実験をしていました。深層学習は性能が良い、と言われていますが、私の計算(経験)では伝統的な統計モデルや他の機械学習手法と比較して必ずしも良いとは言えないため、原因を調べるのとコツをつかむことが主な目的です。
入力の数が少ない低次元データで、出力が連続変量の回帰問題で試しており、定番のk-fold cross-validationで二乗誤差により評価していますが、中間層の数を増やすのと(各々の中間層における)中間素子数を増やすのではどちらが効果的か?畳み込みのフィルタの適正サイズは(2x2 vs. 3x3 etc.)?プーリングの抽出(集約)は何が良いか(max vs. average etc.)?中間層の活性化関数は何が良いか(sigmoid vs. tanh vs. ReLU etc.)?など、多少コツがつかめた気がします。
とは言え、ついこの前まで良く使われていたauto encoderが利用されなくなったり、リカレントにおける画期的な手法と言われていたLSTM(long short-term memory)がいつの間にかより単純なGRU(geted recurrent unit)に置き換わっていたりなど、流行り廃りが目まぐるしく変化し、時代についていけない、というか分からないことばかりなのも事実です。
今後は現在取り組んでいる水産資源や海洋環境等の諸問題にどのように実装していくか?ということが課題になります。

東京医大をめぐる一連の問題について

本日のショウノミクス(Vol.71)は、東京医科大学をめぐる一連の問題(M科省幹部子息の裏口入学疑惑、毎年?の裏口入学リスト作成、女子受験生への一律減点!etc.)について議論します。
問題発覚の発端となった裏口入学疑惑は決して許されることではありませんが、一方で本当に「東京医大」だけなのか?という疑問を持ったのも事実です。
女子受験生への一律減点についても、「必要悪」と言い張るのならば、なぜ募集要項に明記しないのか?おそらく世間の批判を恐れてのことだと思いますが、きちんと書いてあれば(医学部では地域枠等の優遇措置を実施している大学もあるため)道義的に非難される(i.e. 評判が悪くなる)ことはあっても、ここまで大きな問題にはならなかったと感じます。
センター試験に代わる新テスト導入に際して、学科の記述式問題もそうなのですが、(人物重視、論理的思考力を見るなどの理由で)面接や小論文などの比重が高まると、細かい採点基準を設定していたとしても主観的な要素が多くなるのは紛れもない事実ですので、デメリットの方が大きいのでは?と考えています。