しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

飛鳥の古代遺跡巡り<ブラヒロシ第12弾>

久しぶりのブラヒロシです。2月18日(日)に飛鳥地方の古代遺跡をレンタサイクルで回ってきました。高松塚壁画館、石舞台古墳、万葉文化会館、橘寺など、非常に興味深く感じました。結構距離が離れていたのですが、人生数回目の電動自転車のおかげで、快適なサイクリングになりました。ただし、こぎ始めの加速が急で、慣れていないせいか少しこわかったです。時間の関係でキトラ古墳に行くことができず、蘇我入鹿首塚(一番下の写真)が何も書かれていない墓石だったことが、ちょっぴり残念に思いました。

蘇我入鹿首塚

統計パッケージSAS導入

少し前になりますが何とか予算のメドが付いたため、統計パッケージSASのライセンスを購入しました。SASは実行速度が速く大規模データの定型的な処理が得意ですが、細かいカスタマイズが難しいという欠点もあります。
フリーの統計ソフトRは最新機能が装備されていることが多く、細かいオプションも豊富ですが、インタプリタのため実行速度が遅く、ビッグデータ解析には不向きな点もあります。勤務先大学ではSPSSのライセンス契約をしており、GUIで使い易いため教育目的で利用していますが、コマンド操作が難しいので、Pythonも含め用途に応じてツールの使い分けをしていきたいと考えています。
過去使用履歴があるPCにSASを導入したので起動できず、完全削除してから再インストールしたため、結構大変でした。しかし、レジストリの変更も起動直後の青い画面ではなく、ほぼGUIで操作が完結出来たため、以前と様変わりしている印象を受けました。

今年はじめてのピアノ練習

指が動かなくなるので、最低月1回くらいは弾きたいですが、なかなか時間が取れません。今回は桐朋音楽教室の「子供のための現代ピアノ曲集(第Ⅰ巻)」で、日本人作曲家によるオムニバス作品集です。
子供のための~と名付けられていますが、別に易しい曲ばかりではなく、第Ⅱ巻には超絶技巧で難しい八村義夫の「彼岸花の幻想」も収録されています。強いて言えば、オクターブなどが少なく手が小さい人でも演奏出来るように配慮されていることかな?
その他に子供のための~と付かないノーマルな現代ピアノ曲集もあり、こちらは桐朋音楽大学の入試のピアノ課題曲として作られた曲を集めた作品集です。
本日は初見の音取りと不協和音による耳の訓練が主な目的です。

共通テスト数学問題の感想(確率・統計分野)

先日の共通テスト数学問題の感想で、時間的な制約ゆえに確率・統計分野のみです。
まず、数学ⅠAの第2問(2)ですが、厚底シューズの普及がマラソン選手のタイム向上につながったかを普及前と普及後のデータから考えてみよう、という問題です。標準的な問題ですが、後半の平均0、標準偏差1に揃える標準化の部分は戸惑った学生もいたと思います。値が小さい方が優れているのですが、このことは問題文にも書かれており良心的だと思いました。
次に、数学ⅠAの第3問ですが、確率計算の典型的な問題です。問題文の意味を正確に把握する、という意味で、数学というよりは国語の長文読解の問題の側面もあると感じました。このような問題は計算量をコントロールしやすく、平均やバラツキの予想がつきやすいため、作成者側からすると出題しやすいのかもしれません。
 最後に数学ⅡBの第3問ですが、確率変数や確率分布という用語が明示的に使われている問題は、共通テストでは珍しいと思います。前半の正規母集団からの推測で、t分布が使えないため既知が前提の母標準偏差の代わりに標本標準偏差を用いて信頼区間を求める問題は、昨年度も出題されていました。後半の晴れの確率が1/4の時に毎週日曜の天気を続けてk週間(kは3以上)観測し、ちょうど3週間晴れが続く回数の期待値を求める問題は、場合分けや帰納的な考えが必要で、うまく誘導に乗れるかがポイントだったと考えます。
確率・統計以外の問題はざっと見ただけですが、全体的に一昨年のような難問はなかったと感じております。

謹賀新年

皆様、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。昨年はなかなか投稿できず、年間投稿数が過去最低になってしまいました。今年も難しそうな感じですが、以下の連載シリーズも少しずつ再開していきたい、と考えています。
・ショウノミクス
・しょうちゃんの読書日記
・ブラヒロシ
 ショウノミクスは、以前に炎上、というほどではないにせよ、過激なレスポンスがあり、控えていた側面もあるのですが、自分も含めて世の中にはいろいろな考えを持っている人がいる、と考えることにしました。
しょうちゃんの読書日記は、単に時間が取れなかっただけですが、今年は出来るだけ小説を読みたいと思います。
ブラヒロシはコロナ禍で出張や旅行が出来なかったのですが、5類移行で制約も弱くなりつつあり、復活出来たらと考えています。科研費が2年連続外れているため、今年は何とかしたいと思い、まずはこちらが先決と神頼みをしてきました。
P.S. 先程16時10分頃の地震は結構長い間揺れを感じましたが、皆さん大丈夫ですか?北陸を中心に津波警報が出ており心配です。




ハチャトゥリアン「7つのレチタティーヴォとフーガ」

久しぶりの投稿は、本日のピアノ練習(30min.)についてです。全音から20世紀に活躍した作曲家のピアノ曲集が出るのは珍しいので、楽器店で見て衝動買いしてしまいました。
彼が音楽学校時代に作った曲を後年加筆修正したためか、フーガの完成度もそれほど高くなく、ハチャメチャトゥリアン?になっているような感じです。ただし、左手で同じ音をオクターブで鳴らし続けて右手で旋律を半音ずつずらしていく、協和音の第2転回形を多用しているなど、彼の作品の特徴は顕著に表れています。
この曲集に限らず、今後音取りが終わった曲から少しずつ音源もアップしていきたい、と考えています。

藤井聡太棋士の将棋タイトル八冠達成

将棋の藤井聡太棋士の八大タイトル全冠制覇は、いくら実力が抜きん出ているとはいえ、タイトル戦の開催時期などタイミングも関係するため、本当に素晴らしいことだと思いますし、全タイトル独占も羽生義治七冠以来27年振りです。
ただし、昨日の王座戦第4局は、オンライン中継を終盤から見ていましたが、藤井さんが大苦戦していました。秒読みが続いていましたが、対戦者の永瀬さんが4二金から自然に押し切るのだろう、もしかした4二金の時点で藤井さんは投了するかもしれない、などと考えていたら、いきなり5三馬と着手しました。これでも詰みなのだろう、と思ったら、解説者が詰まないと慌てだし、AIの形勢判断が大逆転を示し、永瀬さんもすぐに悪手に気付いて、髪の毛をむしって頭を抱えたので、大変なことになったと感じました。
 なぜ、このような「一手ばったり」の逆転劇になったのだろうか、プロの指し手としては考えにくいです。藤井さんは終盤が桁外れに強いので「一手も間違えてはいけない」というプレッシャーから、永瀬さんは大悪手を指してしまったのかもしれません。人間同士の勝負は本当に何が起こるか分からないと思いました。

父の四十九日法要

8月中旬に亡くなった父の四十九日法要ですが、納骨と一緒に本日(10/1(日))地元のお墓で行いました。炎天下でなく雨も降らず良かったと思います。日帰りできないこともなかったのですが、新幹線が遅れた場合に間に合わないリスクを考え、前泊しました。ともかく、無事に終わって、ホッとしました。

久しぶりのピアノ練習(その2)

先程の三善晃ソナタ形式の練習曲」の続きで、第2楽章です。録音状況が良くないのはICレコーダーのためで、雑音は楽譜をめくる音ですが、後はミスタッチが多く弾き直している箇所が多い私の責任です。
フランス的な曲想の中にふと古典的な佇まいを見せる、素敵な楽曲だと感じます。「(日本人作曲家による)子供のためのピアノ曲集」に収録されていますが、小学生以下だと解釈が少し難しいような気もします。 

久しぶりのピアノ練習(その1)

三善晃ソナタ形式の練習曲」です。レンタル時間が60分のため「右手1回→左手2回→両手1回→録音」と音取りは不十分ですが、技術的にはそれほど難しくないため、突貫工事?にしました。時間的な制約ゆえに今回は第1,2楽章のみで、第3楽章は次回練習します。
最初に第1楽章をアップしますが、聞き直してみてまだまだ修行が足りないと感じました。後期の授業が始まりバタバタしていますが、週1回1時間位はピアノに触れられたら良いと思います。

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父親が亡くなりました

話が前後しますが、先週父親が急に亡くなりました。高齢のため家族葬で済ませました。
父は若い頃から苦労人で、小学生低学年だった終戦後、毎週一人で満員列車に乗って食料の買出しに行ったはなしを良く聞かされました。ダンプカーやブルドーザーなどの建設機械を販売する仕事に定年まで携わっていましたが、新車を運び込み翌日納車式に行ったら跡形もなく消えていた(893に持って行かれた)はなしも、耳にタコができるほど聞かされました。不況で売れない時期が多く、中小零細企業のため、苦労が多かったことと思います。
近年は満身創痍で、病気入院や手術を繰り返していましたが、唯一の趣味が読書のため、外出したり人に会わなくてもできるので、そういう意味では良かったというか、恵まれていたのではないか、と感じます。もっと長生きしてほしかったですが、やりたいことは全てやり尽くした幸せな人生なのではないか、と思います。長文失礼しました。

新型コロナ感染について

十分注意していたつもりですが、とうとうかかってしまいました。5類移行後も不織布マスクを手放さず、外出時も食事以外は決して外さず、マスクなし会話のグループには近づかないように心がけていたので、かかるはずがない、と思い込んでいました。
ワクチンの副反応がひどく長期的にも心配で、接種3回目までで止めたのが良くなかったのか、もしかしたら父の葬儀の時かもしれませんが(このはなしは後で書く予定)、後悔先に立たずです。
症状について、私の場合はワクチン副反応とほぼ同じで「高熱が出てアセトアミノフェンで下げる」の繰り返しですが(他はせきや頭痛など)、副反応よりだいぶパワーが増している感じです。
体力の消耗が激しく、高齢者が重症化しやすいというのも理解できました。おかげ様で軽症で済みましたが、様々な後遺症の可能性は残っているため、注意深く観察していきたい、と思います。

前期授業終了

2023年度前期の授業が終了しました。何回か大学を異動していますが、新学期は今回の武庫川女子大学が一番大変でした。新学部で前任校との共通部分が非常に少なかったことが主な要因です。
今までは基礎数学全般で、数理統計学の授業は週1コマでしたが、今学期はRによる統計解析やPythonプログラミング、シミュレーションやPBL科目など、講義・演習ともに新規科目ばかりでした。
後期もパターン認識Pythonによるデータ分析など初めての科目が多いため、夏休みの間にある程度予習しておこうと思います。

レンタルピアノスタジオを見つけました

家の近くで、ピアノ教室(で時間貸しも行っているピアノスタジオ)を見つけました。30分440円(消費税込み:回数券利用で367円)で、1つ前よりは少し安く、2つ前よりはかなり高いです。
ヤマハのアップライトで、結構古いですが音もまずまずです(カワイは鍵盤が重いので苦手)。現在は毎日の授業準備だけで手一杯ですが、今後多少ゆとりが出来たら曲作りも再開したいです。

 

花火(吉村昭)

しょうちゃんの読書日記パート42は約1年振りで、前回に引き続き吉村昭の作品です。花火は後期の15編の短篇集で、文庫本などに収録されていて以前に呼んだことがある作品も幾つか含まれていました。
初期のように人の死を題材にした小説ばかりではありませんが、それでも人の生死について、死をめぐる人間関係について考えさせられる作品が多かったですし、長編の歴史小説とは少し違った切り口のように感じられました。
作者は学生時代に結核で療養しており、終戦後間もない時期に肋骨を切除する大手術を受けているそうですが、ストレプトマイシンも既に出回っていたはずなので、当時の日本では入手が難しかったのかもしれません(彼の私小説風の作品には、この手術の話が頻繁に出てきます)。