しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

憲法改正案?

連投ですみませんが、本日のショウノミクス(Vol.39)は、A倍総理による憲法改正案?についてです。今年の連休中に突如出てきた私案ですが、憲法9条を変更せず自衛隊に関する第3項を加えること、および憲法改正により高等教育の無償化を目指すことの2点が主なポイントで、2020年に施行したいと主張しています。
9条については専門家の間でも多様な意見が出ており、議論の余地があると思いますが、憲法改正をしなければ教育の無償化が出来ない、というのは、個人的にはかなり奇異に感じました。条文を読み直した限りではそのような根拠は見当たらず、その気になれば憲法をいじらなくとも教育の無償化は出来る、と思われます。もっとも、高等教育無償化の是非については幅広い議論が必要で(ショウノミクスでも以前に取り上げています)、私は幼児教育の無償化をより優先すべき、と考えています。そういえば、A倍総理は少し前まで96条の改正を優先して行うべき、と言っていたような気がします。このことからも、彼は自分の功績?を後生に残す??ために憲法を改正したくてたまらない、どの条文に手を付けるかはどうでも良い、と考えているように思いました。目的と手段を取り違えている、とても危険な思想だと感じます。
話は変わりますが、このことを裏付ける典型的な例が2015年に発表された戦後70年談話だと考えています。戦後50年の村山談話が非常に良く出来ている(と私は思います)にもかかわらず、談話の上書きならぬ恥の上塗り?をしてしまい、諸外国(特に近隣諸国)の評判を落としてしまった、と個人的には感じております。