しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

「口笛吹いて(重松清)」

こちらも間隔が空いてしまいましたが、今年最初の「しょうちゃんの読書日記パート34」は、正月休みに読んだ重松清の「口笛吹いて」です。
家族や学校、会社などの人間関係をテーマとした短編集で、男子高校生や中学生が主人公の作品が多いのですが、父親のリストラなど深刻な場面が頻繁に登場します。それにもかかわらず、暗さをあまり感じさせないのはやはり作者の筆力だと考えますし、将来への希望を感じさせるような明るい?筆致の作品も含まれていると思いました。
巨人(長嶋監督)とダイエー(現ソフトバンク王監督)の日本シリーズなど、さりげない時代背景の描写から20年くらい前の作品だと分かりましたが、現在の令和の出来事と言われても全く違和感を感じさせない、現代的なテーマだと思いました。
景気が良いと言われていますが(A部首相が言っているだけ?)中小企業や地方では本当に大変だと思いますし、銀行の預金金利を見てもバブル時代とは大違いでは!と私は考えています。

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