しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

共謀罪法案

間隔が空いてしまいましたが、本日のショウノミクスはテロ等準備罪(共謀罪)についてです。東京五輪に備えて必要、対象犯罪の種類を677から266に絞ったので成立させろ、現行刑法で対応可能、法相の答弁が二転三転している、そもそも法案提出前に議論するなと言っているのはおかしい等、賛否両論が展開されていますが、私は断固反対で、その理由は解釈や運用が変遷するという可能性です。
まず何を持って危険と判断するのか、誰がそれを認定するのかが曖昧で、米軍基地反対の住民運動や国会前のデモなどが、政府にとって都合が悪い?という理由で、認定されてしまうかもしれません。
次に、法に則った正常な裁判が行えるのか、という点です。捜査の過程が国家秘密に触れるため明らかに出来ない、証拠も出せない、とエスカレートし、政府が邪魔な人間を恣意的に処罰出来るようになるのではないか、という点を危惧しています。治安維持法や国家総動員法を経て戦争に突き進んでいったプロセスを思い出してみて下さい。単なるボタンの掛け違いでは済まされないと思います。前身の共謀罪が国会で過去3度廃案になったことも当然だと思いますし、現代の治安維持法と形容されるのも自然だと考えます。今回は(今回も?)内容の解説が少なくて恐縮ですが、ご容赦願います。