しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

共通テスト数学問題の主観的な講評

時間的な制約ゆえに自分で解いた一部の問題のみ取り上げます。まずは数ⅠAから、箱ひげ図や四分位数など「データの整理」の問題は易しいのですが、後回しになりがちな単元のため、結構差がついたと思います。バスケットボールのシュートを題材にした放物線の問題ですが、あまりに説明文が長すぎます。難易度は平均的だと感じますが、もう少し簡潔にできなかったのでしょうか?
次に数ⅡBですが、直線や2次関数の定積分の問題について、日々の気温を測定し、累積がしきい値を超えたら開花するという設定ですが、リアリティに欠けると感じました(数ⅡBの微分積分多項式しか取り扱えないため、やむを得ないと思いますが…)。統計の問題は意外と細かい設問だと思います。高校ではt分布を扱えないため、標本数nが十分大きい場合に母標準偏差を標本標準偏差で置き換えて正規近似する手法ですが、十分大きい(共通テスト問題ではn=400)という表現は曖昧で釈然としません。講義の教科書にも同様の記述があり、スキップしてt分布を取り上げています。
最後の数列と漸化式の問題ですが、分かりやすい題材でした。例えば期間一年の定期預金を毎年継続するに当たって、金利が変動しないという条件下では、金利を元本に組み込む元利継続ならば等比数列、元本のみ継続する場合は等差数列になります(金融関係の方も多く、釈迦に説法で恐縮です)。今回は前者のみでしたが、両者を比較する設問もあろうか、と思います。それにしても、金利1%というのはうらやましいですね(笑)。
最後に、英語も少し解いてみました。標準的な内容ですが、この分量で80分は、短すぎます。少なくとも100分は欲しいですね!