しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

クラシック音楽館<Eテレ>新・日本のピアノ

久しぶりにNHKクラシック音楽館」を見ています。本日は、日本人作曲家による1960年以降のピアノ独奏曲(4はピアノと弦楽器、5と7はピアノとオーケストラ)を特集しています。作曲された年代からして全て現代音楽ですが、プログラムは以下の通り(小品を除く):
2. 武満徹「ピアノディスタンス」1961
3. 一柳慧「ピアノ・メディア」1972
4.  吉松隆「朱鷺によせる哀歌」1977?
5. 西村朗「2台のピアノと管弦楽ヘテロフォニー」1985?
6. 松平頼暁ミケランジェロの子犬」1993
7. 細川俊夫「月夜の蓮 -モーツァルトへのオマージュ-」2006
1は冒頭から明解な12音技法の主題で、彼には珍しい楽曲です(昨年末からちょうど音取りをしていたところですが、打楽器的な要素が強いです)。2の武満さんの曲も(3と並んで)ジョン・ケージの影響を受けているように感じました。3は無機質で、聴いているだけでは分からないのですが、実は超絶技巧の難曲です。4はまるでロマン派、7は一見古典派のような感じで、独特の旋律です。5は五音音階的なヘテロフォニーで面白く、6はショパンの「子犬のワルツ」にウィルスが入ってしまったという設定に驚きました。有名な曲が多いですが、演奏される機会は少ないため、大変参考になりました(プロのピアニストの演奏は全然違いますね)。