しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

共通テストの数学の問題について

半年ぶりのショウノミクス(Vol.113)は、先日の共通テストの数学問題についてです。難しすぎるというのは確かにその通りですし、もう少し工夫できたのではないかと考えます。昨年やセンター試験晩年のように上位層が90点、中間層が60点、下位層が30点となるところが、全て半分の45点、30点、15点となった場合は、実質的な数学のウェイトが半減するため問題が生じます。しかし、今年の問題は上位層が80点、中間層が30点、下位層が20点のようなイメージで、そこそこ勉強している学生とほとんど勉強していない学生の差が付きにくいような感じで、努力が報われない人が非常に多く、上記の半減よりも深刻な状況だと思いました。
ここからは個別の問題のコメントです。数ⅠAの整数問題の後半部分は、係数が大きいので難しいと感じますし、プレゼント交換の完全順列の問題も、知っているかどうかで大きな差が付くと思います。数ⅡBの非現実的な設定の数列問題について、長文をよく読めば漸化式が作成できる、という意見はその通りかもしれませんが、緊張かつ時間に追われている状態では、やはり厳しいと思います。この大問4を捨てて、3番と5番を選んだ受験生との差も大きいような気がします(3番と5番が易しい訳ではありませんが…)。
最後に数ⅡBのじゃがいも収穫量の大問3ですが、連続分布の密度関数*や期待値*を出題してよいのか、発展などの項目でわずかに扱っている教科書が多く、微妙な気がします。積分せずに期待値が求められるとはいえ、注意力が必要で難しかったと思います(*-個人的には、入学後に勉強すれば十分ではないか!と考えます)。