しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

「冬の道(吉村昭)」

しょうちゃんの読書日記パート41は、吉村昭の短編小説で、人間の死が共通のテーマになっているようです。拘置所の刑務官や死刑囚、戦時中の空襲などが頻繁に登場し、非常に暗い、そして胸が締め付けられるような話題ばかりですが、読んでよかったと思いました。彼は、緻密な取材に基づいた壮大な長編の歴史小説が有名ですが、このような現代の短編小説も書いているのですね。
少し違和感を覚えたのは、昭和の作家(1927年生まれ)だけに、フェミニストでない、というのか、フェミニズムに否定的なように感じましたが、歴史小説ではそれほど重要でない要素なのかもしれません。

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