しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

新年の挨拶と読書日記

新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、今年最初の投稿は「しょうちゃんの読書日記パート21」で(定番?の小説ではありませんが)本日読んだ「データ分析の力-因果関係に迫る思考法」(伊藤公一朗著)になります。
Rubin(という著名な統計学者)が考案した因果推論モデルやランダム化比較試験、パネルデータ解析などの考え方を実例を交えて紹介した書籍で、個人的にはそれほど得るものはありませんでしたが、これは内容に関する情報収集をせず新聞広告に飛び付いて購入した自分の責任であり、数式を使わずに因果推論などの概念を分かりやすく説明している希少本だと思います。
とはいえ、実際にデータ分析!を行うためには数式やソフトが不可欠であり、本書と計量経済学の標準的な教科書とのギャップは結構大きいようにも感じます。実際このようなスキルを身に付けるためには「経済学部」の入試で数学を必修にする必要がある、と私は考えていますが、そうすると倍率がかなり下がるような気がしますので、なかなか難しいかもしれませんね。

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