しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

内定取り消しの学生を対象に採用選考する組織について

本日のショウノミクス(Vol.92)は、新型コロナの影響で内定を取り消された学生を対象に短期間で採用選考をする、と表明した企業について議論します。まず最初に、本当に救済措置なのでしょうか?「全部がそうだ」というつもりはありませんが、自分なりに幾つか調べてみたところ、不人気企業(業種を含む)のためか売り手市場における通常スケジュールでの採用活動で枠が埋まらなかった会社などが多いように感じました。
もちろん純粋に手助けをしたいという会社もあると思いますので、善意を装って!とまでいうつもりはありませんが、本当の理由についても考えてみた方が良いと思います。
そういった意味では、複数の地方自治体等でアナウンスしている、新型コロナの余波を受けた学生などを対象とした臨時採用(1年間の期限付き職員で、年収300万円程度のところが多い)も、役所などで単純作業に従事するための人手不足解消の狙いがあると思います。就職活動をして決まった場合は任期途中での辞職が可能となっていますが、そうはいっても有給休暇は多くとも年間10日前後のはずですので、就活を全て勤務時間外に行うのは厳しいのではないでしょうか?
少し話は変わりますが、「就職氷河期世代」を対象として定年制の公務員採用試験を行う機関が増えています。これも多くの場合に倍率が非常に高くなり、採用されるのは至難の業ですので、やっている感は否めず、ニュースなどで取り上げれることも多いことから、省庁や地方自治体のイメージアップのための広報戦略と考えることも可能です。