本日のショウノミクス(Vol.117)は、山口県阿武町の4630万円の誤送金問題について取り上げますが、2点の疑問を持っています。
送金時に銀行側が「あまりに多額の振り込みでおかしい」と気付いて確認しなかったのか、という疑問はありますが、「組戻し」といって送金後に振り込みを取り消す手続き方法がありますので、なぜすぐに対応できなかったのか、誤送金に気付くまでのわずかな時間に全額引き出されてしまったのか、腑に落ちません。
また、受取人が「全額ネットカジノにつぎ込んだ」と主張していることについても、不自然に感じます。いくらかをネットカジノのコインに変えて保管している可能性はあると思いますし、仮想通貨に換金しているかもしれませんが、お金への執着が強い人間はこのようなギャンブルはやらないはずですので、証拠が見つからなければ逃げ切れる、すなわち、たとえ実刑を受けてもお金は没収されない、といったような入れ知恵を受けていることも考えられます。急がないと証拠隠滅で金の流れをつかめなくなる、と判断したからこそ、突然の逮捕につながったのかもしれません。