しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

「孤宿の人(宮部みゆき)」

しょうちゃんの読書日記パート38は、宮部みゆきの長編時代小説「孤宿の人」です。
幕末に長期間丸亀藩に幽閉されていた幕臣鳥居耀蔵がモデルともいわれていますが、あくまで一面的な見方で、金比羅参りの途中に置き去りにされた9歳の少女の奉公先での過酷で不吉な?出来事を描いた作品です。
今も昔も悪知恵が働く人間は大勢いて、子供の奉公には想像を絶する大変さがあったと感じましたが、一方で政府高官の流罪島流しのイメージとは異なりお客さん扱いで、外出などの自由はないにせよ、丁重にもてなされていたと思いました。
特にストーリーの最後には感動しましたし、人物や風景の描写が絶品だと感じました。

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