しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

Go to トラベルの経済的な側面について

本日のショウノミクス(Vol.105)は、Go to トラベルの経済的な側面について取り上げます。新型コロナウィルスの感染が治まっていないにもかかわらず感染リスクを増やす施策はどうなのか、という点については別次元の問題のため、今回は省略致します。
Go to トラベルの利用者の傾向を見ると、必ずしも助成を必要としない富裕層が多く、利用金額や割引額(旅行金額の最大35%)が多い傾向にあります。経営難や生活苦の方々は旅行どころではないと思いますので、ある意味当然かもしれません。
次に助成金を受け取る側も、大手旅行代理店や収容数が多い旅館、ホテルなどが多く、零細業者や小規模な宿泊施設は単価が安いことと相まって、十分に恩恵を受けていません。もっとも、配付されるクーポン券(旅行金額の最大15%)については、地の土産物店などで利用されることも多いため、意味が無い訳ではないと思いますが…
従って、金額の割に効果的な施策ではないのでは?と個人的には考えています。それならば、どのように改善すべきでしょうか。
助成額を金額に応じて変更する、すなわち旅行代金や宿泊料の総額が高くなるにつれて助成割合を減らしていけば良いのではないか、と思います。そうすれば富裕層以外の旅行者、中小の旅行会社や小規模な宿泊施設も補助を受けられる可能性が高い、と感じます。しかし、そうなると手間が増えて助成金の総額が減少するため、運営サイドがGoサインを出すことはないと考えています。