しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

公的年金の積み立て方式について

今回のショウノミクス(Vol.84)は、公的年金の積み立て方式について議論します。党首討論を見ていて感じたこととして、マクロ経済スライドの是非に注目が集まっているようですが、むしろ積み立て方式についても考えるべき時期だと思います。
現行の賦課(ふか)方式では、年金支給のための財源をその時の保険料収入からほぼタイムラグ無しで賄っていますが、今後支給対象者が大幅に増加し、保険料を納める現役世代の人数が急激に減少するため、マクロ経済スライドを適用して!いくら給付水準を減らしても?やはり無理があるように思われます。むしろ、自分で積み立てた金額を将来受け取るという積立方式(民間保険会社の個人年金のようなイメージです)に変更すべきではないでしょうか?その上で、足りない場合(年金メインで定年後に生計を立てていけない場合)は総合的な社会保障の枠組みで考える、すなわち医療費控除の拡大や給付金、生活保護などの組合せで対応するのが現実的ではないでしょうか?
賦課方式から積立方式に変更する場合は、最低でも50年、ややもすると100年近くを要する壮大な計画になりますが、そろそろ検討しても良いのではないでしょうか?もちろんインフレなど貨幣の実質価値維持をめぐる問題は考慮する必要があります。
もっとも、基礎年金部分は賦課方式を継続し、厚生年金部分に対して積立方式を採用する、という折衷案も考えられますが…この提案は、アベノミクスに代わって注目!を集めている?ショウノミクスの三本の矢にも含まれています(笑)。