しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

日産ゴーン会長の逮捕について

今回のショウノミクス(Vol.77)は、日産のカルロス・ゴーン会長の逮捕劇を取り上げますが、正直不可解なことばかりです。
まず5年間の役員報酬約50億円を有価証券報告書に過小記載した金融商品取引法違反の疑いですが、金額は非常に大きいものの、通例ならば逮捕されず書類送検などにとどまり、修正申告の上で追徴金を課す、という流れになると思います。
それなのになぜ逮捕されたのか?あくまで別件逮捕で、本筋は海外の住宅購入費に充てていた容疑など、私腹を肥やしていたという会社の資金の私的流用!ではないか?と私は考えます。
また、通常ならば捜査の流れを見守った上で、ある程度時間が経ってから行われることの多い解職提案(取締役会などでの解任決議)が、逮捕当日に出される旨の報道がなされていることから、おそらく日産の内部抗争(内紛)が発端で、ある意味用意周到に準備され、反ゴーン勢力が警察に相談!して、証拠が集まったので逮捕?に至ったのではないか?と思われます。
名経営者ともてはやされる一方で、実際にやってきたことは人件費を含む大幅なコストカットや極度の選択と集中(製造・販売車種を過度に少なくすること)、三菱とルノーの三社連合をベースにした日産単体での財務体質隠しおよび極端に多い高額な役員報酬の設定など、従業員の恨みを買うことも多かった、と聞いていますので、今後の推移を見守っていきたいと思います。