しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

公職選挙法改正およびIR(カジノ)法案について

今回のショウノミクス(Vol.70)は、先週与党が強行採決した参院公職選挙法改正とIR(カジノ)法案について議論します。
前者は定数6増も問題ですが、一番の問題は合区になった選挙区からの代表が出せないというZ民党の党利党略で、比例区において特定枠という名称で拘束名簿式を取り入れられることです。こんな複雑でおかしなことをしなくとも良い、というのが私の考えで、「庄野案」では合区対象県では6年毎に改選を行う方法を提案します(例:2019年は鳥取と徳島で、2022年には島根と高知で改選を行うなど、イメージ的には定数0.5のような感じです。上記4県の有権者は選挙区で6年に1度しか投票出来ず、憲法上問題になる可能性もゼロではありませんが、各県から代表を選出することが出来ますので、Z民党の主張とも整合します)。
後者は具体的に決まっておらず省令や政令等で定める項目が330もある、という不十分な点も問題ですが、入場制限のカウント方法やカジノ内で顧客にお金を貸すことが出来て債権を別の業者に転売?可能、というおかしな条項が盛り込まれています。また、週3日(月10日)という入場制限も日付をまたいで24時間単位で数えるすると倍の日数になりますし、富裕層に限定するがカジノ場で金貸し?を行う、というのは、意図が私には全く理解不能です。さらに、当面は国内3ヶ所に限定するが3年後に見直しするというのは、なし崩し的にカジノ場が増える可能性が高いですし、カジノ場の候補となりうる都市ごとの経済効果の試算を実施していない?というのもインバウンドを目的にしている以上、片手落ちと言わざるを得ません。あまりに拙速過ぎる、というのが私の率直な印象で、撤回を求めたいですね!