今回のショウノミクス(Vol.53)は元横綱日馬富士による貴ノ岩への暴行問題の続編です。
まずは彼がなぜ引退を急いだのか、ということですが、これは自発的に引退すれば数億円とも言われる退職金を受け取れますが、横審の引退勧告を受けた後で引退した場合には受け取ることが出来ないからではないでしょうか?前者を依願退職とするならば、後者は諭旨解雇もしくは懲戒解雇に相当するような気がします。
2点目は、本当の黒幕は別にいるのではないか、ということです。一次会で横綱H鵬が貴ノ岩に説教していたのを日馬富士が止めたこと、二次会でH鵬が日馬富士に目配せをした後に殴りかかったこと、H鵬の参考人としての事情聴取が7時間半という異例の長時間に及んだこと、理事長講話後の質疑応答でH鵬が「貴乃花巡業部長の元では巡業に参加したくない」と発言したことなどを総合すると、個人的には「日馬富士が首謀者でない」という説は納得出来る部分があります(もっとも、巷を騒がせているモンゴル人力士間での星のやりとり?という点については、これだけの情報では判断出来ないと思いますが…)。
しかしそうすると、なぜ日馬富士が年下のH鵬の手下?のような態度を取ったのかが解せません。相撲界では横綱としての実績で格が決まるのでしょうか?ちなみにプロ野球界では年齢が絶対で、スター選手であっても年上の二軍選手に敬語を使わなければならない、という話を聞いたことがあります。