しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

日本の投資信託に関する話題

多少間隔が空きましたが、今回のショウノミクス(Vol.51)は、初めて取り上げる金融、日本の投資信託に関する話題です。2018年1月からの積立NISAの開始に伴い購入者の増加も予想されていますが、気になった2点についてコメントします。
1点目は、運用実績が良くないにもかかわらず、信託報酬(と呼ばれる運用会社の手数料)の比率が高いファンドが日本では非常に多い、という印象です。これはアクティブ型(と呼ばれる株式指標等を超える運用を目標とするファンド:企業調査などで人件費や旅費等がかさむため高額に設定せざるを得ないとの主張)のみならず、インディックス型(と呼ばれる株式指標などをベンチマークとして利用するファンド:パッシブ型とも呼ばれ、運用コストが廉価に抑えられる)でも多数見受けられるように感じました。積立NISAについては、金融庁がスクリーニングをして良質なファンドのみ対象とする予定ですが、個人的にはこの基準がもっと厳しくても良いのではないか?と感じております。
2点目は、インデックス型ファンドでベンチマーク指標(一例ですが、日本株ではTOPIXや日経225、米国株ではS&P500やNYダウ平均等)との乖離が大きいファンドが日本では結構多いのではないか、と感じることです。素人の私には原因が全く分かりませんが、ラグの大きさを変えて相関を取っても今一つ釈然としないため、単なるタイムラグ、だけではなさそうです。
このような状況下において、もちろん良心的な会社も存在すると考えますし、運用実績が良好で優秀なファンドマネージャーもたくさんいると感じるのですが、森金融庁長官が記者会見や講演などで日本の投資信託業界に対して頻繁に苦言を呈していることは、まさにその通り、というか、正論であるように思います。