「しょうちゃんの2017読書日記パート13」は、湊かなえ「望郷」です。作者の出身地である「因島」がテーマになっています(合併前まで一つの島で一つの市になっていた、という本文中の記述から推測できました:なお、旧因島市は現在尾道市と合併しています)。
しまなみ街道が開通して本州・四国とも陸続きになったとはいえ、島の古い慣習や閉塞感?といったようなものは、すぐには無くならないのですよね!このような考えが街の発展を阻害することもあると思いましたし、田舎での暮らしは難しい、と改めて感じました。
この短編集は「告白」のような著者独特の嫌な読後感(絶望感?)がなく、将来への希望が描かれている作品も含まれていました。