しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

「花の鎖(湊かなえ)」

「しょうちゃんの2017読書日程パート8」です。この読書日記も新年度からリニュアルし、一回一冊に変更致します。これまでは一回二冊でしたが、読書時間がなかなか取れないため、フォーマットを修正しました。
今回は、東京出張からの帰りの飛行機の中で読破した湊かなえさんの「花の鎖」です。彼女の作品は前に読んだ「告白」に続いて2回目です。ネタバレは避けますが、昔起こった事件が子供達に暗い影を落としており、やるせなさを感じました。女性の繊細な心理描写はさすがだな、と思ったのですが、一方で非常に読みにくいと思いました。その理由として、彼女の作品は登場人物の間で書き手(の視点)が目まぐるしく変わることと、時系列の順番に描かれていないこと、が挙げられると思います。
ただ、ミステリーは選ばれにくい、という点を差し引いても、湊さんはやはり「告白」で直木賞を取るべきだった、と個人的には考えています。彼女の作品では、「望郷」や「サファイア」などを今後読んでみたいと思います。

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