しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

日本将棋連盟の会長交代について

間隔が空いてしまいましたが、本日のショウノミクスは、日本将棋連盟の会長交代について、という少しマニアックな話題です。一部のメディアでは、未曾有の難局に立ち向かうためにも将棋界の外から専門家を招くべき、との意見も報道されていましたが、結局実力派棋士の佐藤九段に落ち着きました。この点について、私の意見は明快です。すなわち、将棋のプロ棋士が組織運営のことについて勉強するのと、組織運営のプロが将棋界のことについて勉強するのと、どちらが近道なのかという点です。佐藤会長には大いに期待したいですが、今回辞任しなかった理事達の解任決議案が出されており、紆余曲折がありそうです(2/27の臨時総会で議論される予定)。
もう1点は、三浦九段が出場停止期間中の休業補償額の算定方法に関する提案です。例えば、竜王戦では挑戦者になることが決まっていたため、竜王の獲得確率を50%と仮定して期待値を計算すると、0.5*4320万円(勝者の獲得金額)+0.5*1590万円(敗者の獲得金額)=2,955万円になります。他の棋戦も対局料に基づいて同様に計算すれば期待金額が求められますので、これらを全て合算したものを補償金額とします。対局者との過去の対戦成績や両者の近年の勝率等で重み付けすることも可能ですが、三浦九段はA級在籍の実力者ですので、重み付けをした方が金額の期待値は高くなると考えます。