しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

年金改革法案

今回も間隔が空いてしまいましたが、今年最後(になってしまう?)かもしれない今週のショウノミクスは年金改革法案についてです。ポイントは、年金給付額の改定ルールとして、平成16年から実施されていた「マクロ経済スライド」と呼ばれる、景気が上向きの時に物価上昇率ほどは年金水準を上げない給付抑制策に加えて、「賃金スライド」(これは私が勝手に付けた名前です)を採用し、例えば物価が上昇して賃金が下がった場合に、年金額も賃金に合わせて下げる、という新たなルールの導入です。このような現象は「スタグフレーション」と呼ばれ、日本でもアベノミクスの副作用として、今後深刻になる可能性があると思われます。
ここからは私の意見ですが、高齢者の割合が急速に増加している以上、勤労者から集めた保険料を同時期の高齢者に給付する、という方針ではもうやっていけないと思います。自分の納めた保険料を将来に受け取る、という個人年金のようなスタイルに切り替えて(非常に長い年月はかかりますが…)、カバーしきれない部分は給付金などの社会福祉政策でまかなうしかない、と考えます。ただし、長生きするほど多く受け取れるという現在のスタイルは踏襲し、保険料を多く納めた人の積立金を納付額が少ない人(が将来に受け取れる年金原資)に回すことにより、社会福祉という観点から多少なりともバランスを取る(公平性を保つ)ことが可能ではないか、と思います。