しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

消費税率引き上げ時期延期の総理会見について

今週のショウノミクスは、先週の消費税率引き上げ時期の延期の総理会見に対するコメント3点です。1つ目は、長期的なビジョンを示すべき、ということです。会見では引き上げ時期の2年半の延期のみで、その後の税率については何も言及していませんでした。将来的に10%で済むと考えている人は少ないと思います。今回の延期に際して、その後(特に東京五輪終了後)にどのような時期にどれだけ上げる予定なのかについて、延期しない場合との比較も含めて示すべきと考えます。2点目は、社会福祉・保障の財源不足の問題です。一部の福祉政策に影響が出る、というだけでなく、どのパッケージの実施が難しくなりうるのか(e.g. 公的年金の原資への補填、生活保護や医療費等の財源問題、待機児童の問題 etc.)各々の施策に必要な見込額等と合わせて、具体的に呈示する責任があると考えます。3つ目は、総理の発言の重みについてです。引き上げ時期の延期については景気との関係も含めて賛否両論あると思いますが、絶対にやります!と威勢良く言っておきながら、悪びれず撤回するのでは、総理の言葉に対する重み(信頼)がなくなってしまうと考えます。