しょうちゃんのつれづれ日記

日々のお仕事、趣味の将棋と音楽関連(ピアノ・作曲)、読んだ本の感想および社会問題や国内外の政治・経済等に対する批判的な論評(ショウノミクス)などの内容が中心になります。

プロ棋士の将棋対局に関する問題提起

将棋ついでに一点問題提起です。とはいっても、いつものショウノミクスとは異なり、社会問題の要素はほとんどありませんので、気楽(?)にお目通し下さい(笑)。プロ棋士の将棋では、先手が後手に比べて有利と言われています。2014年は約2,500局の対局が実施され、先手勝率は0.526でした。1967-2007の41年の累積で見ても、8万局余りの対局での先手勝率は同じ0.526でした。
このような状況において「先手と後手で有利不利の差がない(勝率は等しい)」という仮説をカイ二乗検定という初等統計学の方法で検証してみると、2014の単年度では有意水準1%で差はないですが、有意水準5%では差がある、となりました。1967-2007の41年間では、対局数が多いためか、有意水準1%でも5%でも勝率の差がある、と出ました。そこで、提案ですが、先手有利の状況を改善するために何らかの措置が必要だと思います。
唐突ですが、打ち歩詰め(歩を打って王様を詰めること:ルールにより禁止されている)を後手にのみ認めたら良いのではないでしょうか?例えば、連珠(五目並べ)でも三三や四四は後手にのみ認められています(先手は四三のみ)。これで五分五分に近づくのでは、と個人的には考えています(千日手や持将棋の活用も考えましたが、複雑すぎて予測できません。それに比べると打ち歩詰めはシンプルなので、使いやすいのではないでしょうか?)。
私のようなアマチュアのヘボ将棋にとっては全く関係ありませんが、将棋で生計を立てているプロ棋士にとっては、(振り駒で先手に引くか後手になるかが)死活問題ですので、是正が必要と感じました(長文大変失礼しました)。