間隔が空いてしまいましたが、令和最初の「しょうちゃんの読書日記パート33」は、貫井徳郎の「愚行録」「崩れる」で、この人の作品を読むのは初めてです。
「愚行録」は一家惨殺の被害者の知人や友人、親戚などが記者のインタビューに答える、という形を取っているのですが、登場人物がおかしな性格の人間ばかりで、後味の悪さが残りました。イヤミスの湊かなえの男性版といったところでしょうか?
「崩れる」は、結婚生活をテーマにした8つの短編集で、ホラー的な色彩の作品が多く、「世にも奇妙な物語」に通じるような印象を持ちましたし、人間が壊れてしまう脆さも感じました。
仕事がどんなに忙しくとも、本(小説)を読む時間は大切にしたい、と考えています。